私と母と兄は、けもの好きです。
けもの。
「獣」ではなく、「毛モノ」。
ふかふかのわんちゃんとか、ぬいぐるみとか、毛布とか。「毛モノ」が好き。
長年、うちで、いちばんの「毛モノ」の座に君臨してきたわんちゃんも、もうだいぶお年を召してしまったので、あまり無理をさせるわけにもまいりません。そこで、「毛モノ」に飢えた私はオカメさんを飼い始めたのです。
さて、話は戻りまして、今日、母が私の部屋にやってきてこう宣いました。
「うさちゃんがいた」
何でも、洗濯物を兄の部屋に持っていったところ、うさぎがいたそうですよ。
見に行ったら、散らかった部屋の中央にケージが置かれ、中にはうさぎさんがいるではありませんか。
これがまた気持ちよさそうな「毛モノ」。
どうやら、兄も「毛モノ」に飢えていたらしいです。
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